モスフードサービスは日本マクドナルドに次ぐ、ハンバーガー大手の企業です。
低価格のマクドナルドとは異なり、高品質のハンバーガーを販売することで差別化を図っています。
またミスタードーナツを買収し、ハンバーガー以外の事業も推進しています。
そんなモスフードサービスですが、2019年2月期の決算で最終赤字になり、株価が下落しています。
今回はモスフードサービスについて
-
- 株主優待の詳しい内容について
- 株主優待を利用できる店舗について
- 株主優待はいつ到着するのか
- 配当や利回りについて
- 株主総会のお土産について
- モスフードサービスの業績について
をご紹介していきます。
Contents
モスフードサービスの株主優待の内容について
モスフードサービスの株主優待の内容は下記のとおりです。
【株価】
2366円(令和01年06月13日時点)
【権利確定日】
3・9月
【株主優待内容】
保有株数に応じてモスフードサービスグループで利用できる下記の優待券が贈呈されます。
- 100株以上 300株未満・・年間2,000円分(500円× 2枚×年2回)
- 300株以上 500株未満・・年間6,000円分(500円× 6枚×年2回)※2020年3月末より
- 500株以上1,000株未満・・年間10,000円分(500円×10枚×年2回)
- 1,000株以上・・・・・・・年間20,000円分(500円×20枚×年2回)
また、業界一位のマクドナルドも株主優待を贈呈しています。
ハンバーガー好きなら見逃せませんね。
株主優待はいつ届く?
モスフードサービスの株主優待は下記を目安として届きます。
・3月権利確定分→6月到着
・9月権利確定分→11月到着
権利確定日のおよそ3か月後に到着します。
有効期限について
モスフードサービスの株主優待券の有効期限は下記のとおりです。
・3月権利確定分→翌年3月末
・9月権利確定分→翌年9月末
到着から約9か月間の有効期限となります。
利用できる店舗はモスフードサービスやミスタードーナツなど
モスフードサービスの株主優待はモスバーガーのみならず、ミスタードーナツでも利用できます。
下記の店舗が主な利用できる店舗です。
- モスバーガー
- ミスタードーナツ
- モスカフェ
- モスクラシック
- モスド
- マザーリーフ
- ミアクッチーナ
- あえん
- シェフズブイ
- グリーングリルなど
モスフードサービスの店舗はモスバーガー公式サイト 店舗検索で調べることができます。
ミスタードーナツの店舗はミスタードーナツ公式サイト 店舗検索で調べることができます。
ミスタードーナツは一部店舗では利用できませんので、株主優待が利用できるかどうか事前に店員に聞いてみた方が良いです。
ヤフーオークションの買取価格について
モスフードサービスの株主優待はヤフーオークションでは下記の価格帯で取引されています。
・100株分・・850円~950円
額面の9割前後で取引されています。
飲食店の株主優待としては高い価格で取引されていますので、利用しきれない方はヤフオクで販売してみることをおすすめします。
株主総会のお土産について
モスフードサービスは株主総会お土産がありません。
2017年まではお土産を提供しており、モスフードサービスで利用できるプリペイドカードがもらえました。
2018年からお土産がなくなったようです。
使い心地抜群のお土産だっただけに残念ですね。
モスフードサービスの業績や収益状況を調べてみた
モスフードサービスの過去の業績や株主還元を調べてみました。
まとめますと下記の通りです。
【百万円】 | ||||
期 | 売上高 | 営業益 | 経常利益 | 最終利益 |
2016年3月期 | 71,113 | 3,824 | 4,011 | 2,284 |
2017年3月期 | 70,929 | 4,663 | 4,892 | 3,050 |
2018年3月期 | 71,387 | 3,734 | 3,911 | 2,385 |
2019年3月期 | 66,264 | 517 | 724 | -907 |
2020年3月期(予想) | 70,000 | 1,600 | 1,800 | 1,000 |
具体的に内容を見ていきましょう。
モスフードサービスの売上高は減収傾向
モスフードサービスの過去の売上高を見てみましょう。
- 2016年3月期・・71113百万円
- 2017年3月期・・70929百万円
- 2018年3月期・・71387百万円
- 2019年3月期・・66264百万円
- 2020年3月期・・70000百万円(予想)
減収が続き苦戦しています。
主な要因はアメリカの高価格帯ハンバーガー点であるシェイクシャックの日本上陸です。
高価格帯で大きなシェアを握っていたモスフードサービスはシェイクシャックに売上を食われる形となり、減収が続きました。
低価格帯でもマクドナルドを超える商品を出すことができず、減収が続きます。
モスフードサービスの最終利益は11年ぶりの赤字を記録
モスフードサービスの過去の最終利益を見てみましょう。
- 2016年3月期・・2284百万円
- 2017年3月期・・3050百万円
- 2018年3月期・・2385百万円
- 2019年3月期・・-907百万円
- 2020年3月期・・1000百万円(予想)
2019年3月期には11年ぶりの赤字を記録しました。
今後は高価格帯でシェイクシャックを超えるシェアを握ることができるかまたは低価格帯でマクドナルドを超える商品をだすことができるか
という点がキーポイントになってきそうです。
モスフードサービスの財務は盤石!安全性は高い
モスフードサービスの直近3年間の財務情報を調べてみました。
まとめますと下記の通りです。
期 | 自己資本比率 | 有利子負債 |
2017年3月期 | 74.6 | 5% |
2018年3月期 | 77.3 | 3% |
2019年3月期 | 74.8 | 6% |
具体的に内容を見ていきましょう。
モスフードサービスの自己資本比率は70%越え
モスフードサービスの過去3年間の自己資本比率を見てみましょう。
- 2017年3月・・74.6%
- 2018年3月・・77.3%
- 2019年3月・・74.8%
自己資本比率が70%超えており、財務は盤石ですね。
2019年3月期は赤字となりましたが、立て直すだけの自己資本は十分にあります。
今後の回復に期待しましょう。
モスフードサービスの有利子負債倍率は
モスフードサービスの過去3年間の有利子負債倍率を見てみましょう。
- 2017年3月・・5%
- 2018年3月・・3%
- 2019年3月・・6%
借入依存度は極めて低く、ほぼ無借金経営です。
むこう5年は安全な経営ができるでしょう。
モスフードサービスの株価は割安?割高?指標から見てみた
ここではモスフードサービスの株価について投資指標と合わせてみていきます。
まずはモスフードサービスの投資情報を見ていきます。
【下記の情報はいずれも令和01年06月13日時点の情報】
証券コード | 8153 |
企業名 | モスフードサービス |
株価 | 2,366 |
配当利回り | 1.18% |
時価総額 | 75,735百万円 |
株の購入価格 | 236,600 |
PER | (連) 72.93倍 |
PBR | (連) 1.61倍 |
年初来高値 | 2,905円 |
年初来安値 | 2,322円 |
具体的に見ていきましょう。
株価は下落傾向。1,000円以上値下がり
モスフードサービスの株価は2,400円~3,000円で推移しています。
2017年は3,500円程度あった株価が徐々に下がり、2019年6月では2,400円を割り込んでいます。
最終赤字の影響が大きく、黒字転換しなければ、株価が回復するのは難しいかもしれません。
配当の推移について
モスフードサービスの配当は下記の通り推移しています。
- 2010年3月期・・16円
- 2011年3月期・・20円
- 2012年3月期・・20円
- 2013年3月期・・20円
- 2014年3月期・・22円
- 2015年3月期・・22円
- 2016年3月期・・24円
- 2017年3月期・・26円
- 2018年3月期・・28円
- 2019年3月期・・28円
- 2020年3月期・・28円(予想)
最終赤字でも配当は維持しています。
自己資本が盤石のため、今後もしばらくは仮に赤字になっても配当を維持していく可能性が高いでしょう。
収益環境が厳しいので、増配の見込みは薄そうですね
利回りの推移について
過去の株価を踏まえた利回りは下記のとおりとなります。
- 株価が3000円の時、配当利回りは0.9%、優待+配当利回りは1.6%
- 株価が2700円の時、配当利回りは1%、優待+配当利回りは1.8%
- 株価が2300円の時、配当利回りは1.2%、優待+配当利回りは2.1%
現在の株価が2,366円【令和元年6月13日時点】なので、配当利回りは1.2%、優待+配当利回りは2.0%です。
利回りはあまり魅力がないですね。
モスフードサービスの株主優待のおすすめ度は星2つ
今回はモスフードサービスの株主優待や業績についてまとめてみました。
モスフードサービスの業績、利回り、株主優待から見たおすすめ度は★★☆☆☆です。
- 株主優待は自社グループで利用できる食事券1,000円分×2
- ミスタードーナツでも利用できる
- 2019年3月期に最終赤字になったが、安全性はいまだ高い
というメリットがある反面
- 利回りが低い。優待+配当利回りでも2%前後
- 株主総会お土産がない
というデメリットがあります。
モスフードサービスは11年ぶりの赤字を記録したものの、財務は健全です。
さしたる危険がないため、将来の改善を期待して投資してみるのはありですね。
ただ利回りが低いので、利回りを重視する方にはおすすめできません。
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