ヤーマン【6630】は美容機器メーカーです。
美顔ローラーの「RFポーテ」、化粧品の「オンリーミネラル」などを主力としています。
近年業績が好調だったヤーマンですが、中国の規制強化により、2019年1月から株価が急落しており、下げ止まらない状況です。
株価は下落傾向にあるものの株主優待利回りが10%を超えており、利回り狙いの方にとっては魅力的な水準になってきました。
今回はヤーマンについて
-
- なぜ株価が下落しているのか?
- 株主優待の詳しい内容について
- 株価や業績の推移について
- 配当や利回りの推移について
- ヤーマンの株価は今度どうなりそうなのか
をご紹介していきます。
ぜひ投資する際の参考にしてみてください。
Contents
ヤーマンの株価下落している原因は?
ヤーマンの株価下落が止まりません。
下記は過去2年間のヤーマンの株価チャートです。
一時期3,000円近くまで株価が上昇していましたが、その後急落しています。
令和1年9月5日時点の株価は774円となっており、1年前の約4分の1まで下落しています。
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株価的にはかなり厳しい状況になっていますね・・。
株価下落の原因は
- 中国の規制強化によりインバウンド需要が落ち込んだ
- 株主優待の改悪
ということがあげられます。
具体的に見ていきましょう。
中国の規制強化によりインバウンド需要が落ち込んできた
ヤーマンはインバウンド需要によって業績が良くなり、株価を上げてきました。
しかしながら、
- 中国の法令改正によりインバウンド需要が落ち込みを見せている
という要因でインバウンド需要に対する期待がしぼみ、株価が下落傾向にあります。
中国の法改正は下記のとおり実施されました。
今まで日本のインバウンド需要というのは中国の転売屋によって支えられてきました。
つまり「日本の商品を現地で安く購入して、中国でECサイトを通じて高く販売する」というビジネスモデルです。
しかしながら、法改正によって、このようなビジネスモデルに課税されることが決定しました。
転売屋の利益が少なくなるため、日本で商品を購入する人が激減すると見られているため、インバウンド銘柄全体的に株価が下落傾向にあるということですね。
同じようにインバウンド需要銘柄であるビックカメラの株価も下落しています。
【ビックカメラの株価 2年チャート】
【ヤーマンの株価 2年チャート】
かなり似た動きをしていることが分かりますね。
ビックカメラもヤーマンも中国人の爆買いによって業績をあげてきた企業です。
爆買いが規制されるとなると当然業績も落ち込むだろうと市場は見ています。
このようにヤーマンの株価が下落している理由はヤーマンの業績が云々というよりも全体的にインバウンド銘柄全体的に期待が後退したということが大きな要因として挙げられます。
株主優待が改悪されたのも、株価を下げた要因
ヤーマンの株価を下げたのは株主優待が改悪されたことも要因として挙げられます。
2019年3月14日に株主優待改悪を発表しました。
改悪前と改悪後の株主優待を見てみましょう。
【株主優待改悪前】
- 100株以上500株未満・・1万3,000円以上の自社商品
- 500株以上・・4万6,000円以上の自社商品
【株主優待改悪後】
- 100株以上500株未満(保有期間2年未満)・・5,000円以上の自社商品
- 100株以上500株未満(保有期間2年以上)・・10,000円以上の自社商品
- 500株以上(保有期間2年未満)・・14,000円以上の自社商品
- 500株以上(保有期間2年以上)・・20,000円以上の自社商品
短期保有の場合は100株以上で8,000円、500株以上で32,000円の金額の改悪です。
長期保有をしていると仮定しても100株以上で3,000円、500株以上で26,000円の金額の改悪です。
株主優待改悪をうけて発表後の2019年3月15日の株価は急落しました。
2019年3月14日 1,379円→2019年3月15日 1,203円
前日比176円(-12.8%)と大幅な下落となりました。
この後じわじわと株価をさげており、2019年9月5日に774円まで株価が下落しています。
半分近くまで株価を下げていますね。
この株主優待の改悪も株価が下落している大きな要因と言えるでしょう。
株価は下落しているものの、株主優待は魅力的でおすすめ度星5つ
株価が下落しているとはいったものの、ヤーマンの株主優待というのは非常に魅力的です。
ヤーマンの株主優待の内容は下記のとおりです。
【おすすめ度】
★★★★★
【株価】
754円【令和01年09月04日時点】
最新の株価はこちら |
【配当】
3.60円
【権利確定日】
4月
【株主優待内容】
- 100株以上500株未満(保有期間2年未満)・・5,000円以上の自社商品
- 100株以上500株未満(保有期間2年以上)・・10,000円以上の自社商品
- 500株以上(保有期間2年未満)・・14,000円以上の自社商品
- 500株以上(保有期間2年以上)・・20,000円以上の自社商品
【配当利回り】
0.48%
【株主優待利回り】
13.26%
【株主優待利回り+配当利回り】
13.74%
2019年の株主優待の内容について
2019年のヤーマンの株主優待は下記の通りです。
セット系がメインですので、家計が助かります。
奥さんや彼女がいる方は高い化粧品を無駄に買わされる必要がなくなるので、特におすすめです。
2018年の株主優待の内容について
ヤーマンの2018年の株主優待の内容は下記の通りです。
【100株以上・・13,000円相当の商品 ミネラルエアースターターセット】
塗らないタイプのファンデーションです。
30秒肌にふりかけるだけで仕上げることができます。
持ち運びするタイプで充電式です。
私は使わないので、妻に上納しましたが、とても使いやすいと喜んでいました。
【500株以上・・46,000円相当の商品】
H/Cボーテ ピュア水素水スチーマー飲用ボトルセット
水素水を作ることができるスチーマーです。
飲むこともできますし、浴びることもできます。
美容に良いといわれている水素水を手軽に作ることができるのは便利ですね!
株主優待はいつ届く?
ヤーマンの株主優待の申し込み書は7月後半を目安として届きます。
権利確定日のおよそ3か月後に到着します。
業績は右肩上がりでの成長が続く
ヤーマンは業績自体は好調に推移しています。
※2020年は予想
インバウンド需要が増え始めた2017年4月期から急激に業績を伸ばし始めました。
売上高、利益ともに右肩上がりで推移しており、業績は好調と言えるでしょう。
とはいえ、中国の法改正の影響は避けられず、2020年4月期に業績を維持できるかどうかは疑問点
オリンピックなどの影響で訪日外国人の増加が見込める2021年4月期決算までは期待しても良さそうです。
自己資本比率も70%以上で推移しているため、安全性は高いです。
破綻する可能性も低いため、長期保有しても全然問題なさそうですね。
配当と株主優待利回りの推移について
配当は下記の通り推移しています。
- 2010年4月期・・2.3円
- 2011年4月期・・4.15円
- 2012年4月期・・3.6円
- 2013年4月期・・3.6円
- 2014年4月期・・3.6円
- 2015年4月期・・3.6円
- 2016年4月期・・3.6円
- 2017年4月期・・7.2円
- 2018年4月期・・7.6円
- 2019年4月期・・3.6円
- 2020年4月期・・3.6円(予想)
配当は安定的に3.6円を維持しています。
2017年と2018年は記念配当のため増配していますので、実質は3.6円となっています。
株主優待が豪華なので、しばらくは3.6円の配当が続きそうです。
株価が上下したときを考慮した利回りは下記のとおりとなります。(長期保有時)
- 株価が600円の時、配当利回りは0.6%、株主優待+配当利回りは17.27%
- 株価が800円の時、配当利回りは0.45%、株主優待+配当利回りは12.95%
- 株価が1000円の時、配当利回りは0.36%、株主優待+配当利回りは10.36%
現在の株価は754円【令和01年09月04日時点】のため
配当利回りは0.48%、優待+配当利回りは13.74%となります。
かなり高い水準ですね!
利回り狙いには十分すぎる水準となっています。
女性の方や家庭持ちの男性の方には特におすすめしたい株主優待銘柄です。
株主優待は利回り10%超えで魅力的だが、今後の株価はどうなる?
結論からいうとヤーマンの今後の株価は上がりそうと予想します。
確かに中国の規制強化が業績に与える影響は大きいと思われますが、それを踏まえても株価が下がりすぎている感はあります。
ヤーマンの特徴として
- PERは(連) 11.44倍,PBRは(連) 3.23倍とPER的には割安感あり
- 自己資本も潤沢で財務万全
- 長期保有の場合は株主優待利回りが10%超えでかなり高い!
という点があげられます。
株価も割安で安全性も利回りも高いとなると現在の株価は下がりすぎかと思います。
同じように化粧品を販売している資生堂は中国の規制強化があった後でも、業績好調で株価の上昇を続けています。
必ずしも中国の規制強化があったからといって、インバウンド銘柄の業績が落ち込むわけではなさそうです。
今後の業績次第では1,000円くらいまで株価を戻してもおかしくはないかと思います。
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