野村ホールディングス【8604】は国内最大手の証券会社です。
大和証券、SMBC日興証券、野村証券と国内三大証券と呼ばれる企業です。
しかしながら、2019年3月期に1,000億円の赤字となり、非常に厳しい状況となりました。
今回は野村ホールディングスについて
- なぜ1,000億円の赤字になったのか
- 株価は今後どうなっていくのか
- 株主優待の内容について
- 業績の推移について
- 配当や利回りの推移について
を説明していきます。
ぜひ投資する際の参考にしてみてください。
Contents
野村ホールディングスが1,000億円の赤字!
野村ホールディングスが2019年3月期決算で1,000億円の赤字となってしまいました。
2009年リーマンショック以来の事態で実に10年ぶりといったことでした。
この要因は個人営業が弱くなったことにあります。
以前までは目標の100%到達が当たり前だった営業部隊が働き方改革や行政の指導により目標の70%程度しか達することができなかったとのことです。
また欧米の債券ビジネスが不調だったことも要因しているようです。
さらに2020年第一四半期はさらに業績が悪化しています。
(億円) | 2,020 | 2,019 | 前年度比 |
売上高 | 112,448 | 118,903 | -5.4% |
営業利益 | 6,046 | 14,568 | -58.5% |
事業利益 | 6,312 | 14,663 | -57.0% |
経常利益 | 4,028 | 12,389 | -67.5% |
純利益 | 2,975 | 7,523 | -60.5% |
純利益が前年度比△60.5%の29億円となっており、業績不調です。
まだ業績不振から脱していないといったところです。
野村ホールディングスの株価は今後どうなるか分析
野村ホールディングスの株価を見てみましょう。
株価が右肩下がりで、再浮上の見通しがついていない状況です。
そもそも今後店舗型の証券会社は厳しいと管理人のヒゲタカは見ています。
銀行や証券会社が進める商品というのは基本的に顧客が儲かる商品ではなく、銀行や証券会社が儲かる商品を販売しています。
さらに全く買う価値がない手数料が高い投資信託をインターネットのわからない高齢者に売りつけて利益を出しているというのが現状です。
しかしながら、かんぽ生命などの問題があり、この手法はもはや通用しなくなってきました。
新たな営業方法やビジネスモデルを展開しない限りは今後も株価は下落を続けるでしょう。
野村ホールディングスの株主優待はカレンダー
野村ホールディングスの株主優待の内容は下記のとおりです。
【おすすめ度】
★☆☆☆☆
【株価】
365円【令和01年08月15日時点】
最新の株価はこちら |
【配当】
8円
【権利確定日】
9月
【株主優待内容】
1,000株以上所有の株主には、オリジナルカレンダーを進呈。
【配当利回り】
2.19%
【優待利回り】
0.27%
【優待利回り+配当利回り】
2.47%
野村ホールディングスの業績を分析
ここでは野村ホールディングスの業績について分析していきます。
【下記の情報はいずれも令和01年08月15日時点の情報】
まずは基本的な企業情報を検証します。
売上高の推移
野村ホールディングスの過去の売上高を見てみましょう。
売上高は伸びなやみを見せています。
野村證券の実店舗を20店舗閉鎖することも決まっていますので、今後もさらに減収が見込まれそうです。
最終利益の推移
野村ホールディングス過去の最終利益を見てみましょう。
2019年3月期は1,000億円の赤字となりました。
2020年3月期も第一四半期までは厳しい状況でした。
さすがに2期連続赤字は考えにくいですが、今後も大幅な増益は期待しにくいです。
配当と利回りの推移について
配当は下記の通り推移しています。
- 2010年3月期・・8円
- 2011年3月期・・8円
- 2012年3月期・・6円
- 2013年3月期・・8円
- 2014年3月期・・17円
- 2015年3月期・・19円
- 2016年3月期・・13円
- 2017年3月期・・20円
- 2018年3月期・・20円
- 2019年3月期・・6円
- 2020年3月期・・8円(予想)
業績不振が続き、大幅減配となりました。
景気が後退期に入りそうなこともあり、今後の増配も期待しにくいかと思われます。
過去の株価を踏まえた利回りは下記のとおりとなります。
- 株価が300円の時、配当利回りは2.67%、優待+配当利回りは3%
- 株価が400円の時、配当利回りは2%、優待+配当利回りは2.25%
- 株価が500円の時、配当利回りは1.6%、優待+配当利回りは1.8%
現在の株価は365円【令和01年08月15日時点】のため
配当利回りは2.19%、優待+配当利回りは2.47%となります。
利回り的にもあまり魅力はないですね。
配当を見ても、利回りを見ても、あまりおすすめはできません。
まとめ
今回は野村ホールディングスの株価や業績についてご紹介してきました。
- 業績不振
- 将来性も厳しい
- 配当利回りもいまいち
- 株価も下げ止まらない
- 株主優待もしょぼい
とあまり良いところがありません。
野村ホールディングスもそうですが、今あまり金融株には魅力を感じませんね。
他の投資先を探したほうが良さそうです。
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