すかいらーくホールディングス【3197】はガスト、夢庵などを運営しているファミレス大手です。
減益傾向で減配もしましたが、2019年8月14日発表の上半期決算では純利益6%増となりました。
ひとまずは株価が上昇しそうです。
今回はすかいらーくホールディングスの
-
- 業績の推移について
- 株価は今度どうなりそうなのか
- 利回りの推移について
をご紹介していきます。
ぜひ投資する際の参考にしてみてください。
Contents
すかいらーくホールディングスの株価は今後どうなる?
結論:すかいらーくホールディングスの株価は短期的には上昇しそうですが、長期的には厳しいかもしれません。
すかいらーくが2019年8月14日発表した2019年1月~6月までの上半期決算は好調です。
(億円) | 2019年12月期上半期 | 2018年12月期上半期 | 前年度比 | 前年度比増減 |
売上高 | 1,875 | 1,795 | 80 | 4.5% |
営業利益 | 111 | 103 | 8 | 7.4% |
純利益 | 59 | 56 | 3 | 4.8% |
純利益4.8%増加の59億円となっています。
減益傾向が続いていたので、ひとまず安心といったところでしょうか。
デジタルを活用したプロモーションやクーポンが好調だったことや業務効率化によるコスト減が要因です。
上期は売上高、経常利益ともに好調を維持しましたが、下期は非常に厳しい状況が待ち受けています。
上期が厳しい状況になる理由は主に下記の3つです。
- 2019年10月に消費税増税
- 消費税増税に伴うレジ更新費用の負担
- 禁煙化に伴う顧客減少
いずれも大きな影響があるかと思われます。
市場が消費税増税の影響や禁煙化の影響をどこまで織り込んでいるのかは不透明ですが、もし織り込んでいないようであれば、株価の下落は免れないでしょう。
特に2月発表の2019年12月決算のときの業績悪化する可能性は極めて高いと思われます。
株主優待の内容について
すかいらーくホールディングスの株主優待の内容は下記のとおりです。
【おすすめ度】★★★★★
【株価】1916円【令和01年08月14日時点】
最新の株価はこちら |
【配当】19.00円
【権利確定日】6・12月
【株主優待内容】
・6月末日基準日
- 100株~299株 3,000円相当の食事券
- 300株~499株 9,000円相当の食事券
- 500株~999株 15,000円相当の食事券
- 1,000株~ 33,000円相当の食事券
・12月末日基準日
- 100株~299株 3,000円相当の食事券
- 300株~499株 11,000円相当の食事券
- 500株~999株 18,000円相当の食事券
- 1,000株~ 36,000円相当の食事券
【配当利回り】0.99%
【優待利回り】3.13%
【優待利回り+配当利回り】4.12%
詳細は下記のとおりです。
すかいらーくホールディングスの株価を分析
ここではすかいらーくホールディングスの株価について検証していきます。
【下記の情報はいずれも令和01年08月14日時点の情報】
まずは基本的な企業情報を検証します。
証券コード | 3197 |
企業名 | すかいらーくホールディングス |
株価 | 1,916 |
配当利回り | 0.99% |
時価総額 | 378,414百万円 |
株の購入価格 | 191,600 |
PER | (連) 34.33倍 |
PBR | (連) 2.97倍 |
年初来高値 | 2,006円 |
年初来安値 | 1,650円 |
【百万円】 | ||||
期 | 売上高 | 営業益 | 経常利益 | 最終利益 |
2015年12月 | 351,146 | 27,806 | 24,717 | 15,109 |
2016年12月 | 354,513 | 31,249 | 28,952 | 18,213 |
2017年12月 | 359,445 | 28,103 | 23,519 | 15,549 |
2018年12月 | 366,360 | 22,857 | 18,596 | 11,438 |
2019年12月(予想) | 370,000 | 22,000 | 18,000 | 11,000 |
期 | 自己資本比率 | 有利子負債倍率 | 総資産 |
2016年12月 | 35.9 | 115% | 318317 |
2017年12月 | 40 | 101% | 318203 |
2018年12月 | 39.5 | 102% | 330671 |
売上高の推移
すかいらーくホールディングスの過去の売上高を見てみましょう。
すかいらーくの売上高は順調に右肩上がりで伸びていますね。
店舗数の増加やデジタルを活用した販売促進が功を奏したためです。
特に面白いと思ったのが「天候や気温に連動したクーポンを配信するサービス」です。
AIが流行していますが、すかいらーくも活用しています。
その他RPA導入やUberEatsの導入など積極的な戦略をとっていますね。
ガストのアプリを利用したクーポンは管理人のヒゲタカも良く利用しています。
セットメニューがお得なので、お客さん一人あたりの注文量も増えているようです。
最終利益の推移
すかいらーくホールディングスの過去の最終利益を見てみましょう。
売上高は増えている一方で最終利益は伸び悩んでいます。
これは人件費の増加と株主優待費用の増加によるものです。
個人株主が多いため、株主優待に対応する費用も約30億円かかります。
これは経常利益の約15%~20%に相当します。
わざわざIRに利益の下押し要因として記載されていますので、今後廃止される危険性ももしかしたらあるかもしれません。
すかいらーくホールディングスの財務情報
すかいらーくホールディングスの直近3年間の財務情報を調べてみました。
まとめますと下記の通りです。
自己資本比率は40%前後で推移しています。
安全性の目安とされている40%の水準となっていますので、財務の安全性は高いといえますね。
ただ有利子負債が多めなのが気になります。
金額としては1,332億円の有利子負債があり、100%を超える有利子負債倍率になっています。
店舗を拡大し、積極的な攻勢をかけていますので、仕方がない部分ももちろんありますが、業績が下落すると厳しい状況になりそうです。
すかいらーくホールディングスの株価チャートについて
2年間のチャートを見ていきましょう。
すかいらーくホールディングスの株価は1600円~2000円で推移しています。
業績が不振だったことから、株価は一時期1,400円台まで下落しましたが、回復傾向にあることから再び上昇していきました。
現在の株価は1916円です。【令和01年08月14日時点】
PERは(連) 34.33倍,PBRは(連) 2.97倍となっており、割高感があります。
株主優待の人気が高いため、買われている感じになります。
もし株主優待が廃止になったら暴落しそうですね。
配当と利回りの推移について
配当は下記の通り推移しています。
- 2015年12月期・・33円
- 2016年12月期・・38円
- 2017年12月期・・38円
- 2018年12月期・・38円
- 2019年12月期・・19円(予想)
業績不振により配当は減配しました。
株主優待は維持していますが、今後業績不振になったときに維持できるかどうかは不透明です。
過去の株価を踏まえた利回りは下記のとおりとなります。
- 株価が1600円の時、配当利回りは1.19%、優待+配当利回りは4.94%
- 株価が1800円の時、配当利回りは1.06%、優待+配当利回りは4.39%
- 株価が2000円の時、配当利回りは0.95%、優待+配当利回りは3.95%
現在の株価は1916円【令和01年08月14日時点】のため
配当利回りは0.99%、優待+配当利回りは4.12%となります。
利回りは4%超えで魅力的です。
これは100株のときの利回りなので、保有株数を多くするとさらに利回りがあがります。
まとめ
すかいらーくの株価は短期的には上昇しそうですが、長期的には下落しそうというのが管理人ヒゲタカの感想です。
決算も好調ですし、2019年12月末の権利確定に向けた買いが入り株価が上がりそうな感じはしますね。
しかしながら、消費税増税や人件費の増加による影響で、2019年12月末の決算発表である2020年2月に株価が下がるという予想を立てます。
ただ株主優待は魅力的なので、来年に株価が下がったところで買いたいなぁという気持ちはあります。
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