三井物産【8031】は買うべきか?業績を分析し、今後の株価を予想

株価分析
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日本を代表する総合商社として三菱商事の次に位置するのが三井物産【8031】です。

「人の三井」の呼ばれるように個性豊かなタレントが揃い、資源を中心に利益を積み重ねています。

 

今回は三井物産について

  • 業績から見た将来性や収益性の分析
  • 財務的な安全性について
  • 配当や利回りについて
  • 株主優待や総会お土産はあるのか
  • 三井物産の株価は今度どうなりそうなのか

をご紹介していきます。

ぜひ投資する際の参考にしてみてください。

 

 

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三井物産の株価や配当まとめ

三井物産の銘柄概要は下記のとおりです。
【おすすめ度】
★★★★☆
【株価】
1784円【令和01年07月28日時点】
【配当】
80円
【安全性】
★★★☆☆
【収益性】
★★★★☆
【将来性】
★★★★☆
【配当利回り】
4.48%
簡単にまとめてみました。
それではもう少し詳しく見ていきましょう。

株主優待はないが、日本屈指の高配当株!

三井物産は株主優待こそないものの日本屈指の高配当銘柄です。

配当利回りは低くても3%後半で、高い場合は4%後半の水準となっています。

なぜ三井物産はこれほどの高配当を提供できるのでしょうか?

理由は2つあります。

  • 商社株は外国人が買いづらいため、株価が割安
  • 優秀な人材が集まっているため、利益率が高い

具体的に見ていきましょう。

総合商社は外国人が買いづらいため、株価が割安

総合商社は基本的に外国人投資家が入ってきにくいため、株価が割安になる傾向があります。

外国人が総合商社に投資しづらい理由は総合商社という企業形態が日本独自のもののためです

外国は専門商社が基本的で、総合商社というのはほとんどありません。

そのため、総合商社が何の事業をやっているかよく理解できないため、外国人投資家が投資しにくいという背景があります。

日本株投資の3割を担うといわれている外国人投資家が積極的に総合商社に投資しないため、株価が割安になっているという状況があります。

優秀な人材が集まっているため、利益率が高い

総合商社には優秀な人材が集まります。

特に三菱商事や三井物産とよばれる総合商社の中でもトップ2社は就活生によって高い人気を誇り、優秀な人材が毎年集まってきます。

優秀な人材は高い利益を生み出すことができるため、配当を生み出す余力がある利益をだせるという背景があります。

今後三井物産は株主優待を導入する可能性はある?

今後三井物産が株主優待を導入する可能性は低いです。

理由は下記の3つです。

  • 配当ですでに高水準の株主還元を実施している
  • 総合商社は株主優待を導入する文化がない
  • 時価総額が大きく、株主が多いため、コストがかかる

おそらく株主還元は今後も配当でというスタンスは変わらないでしょう。

株主総会お土産は様々な商品を提供している

三井物産は株主優待はありませんが、株主総会でのお土産は毎年贈呈しています。

商社という特性を生かし、毎年違う商品をお土産として贈呈しています。

過去に贈呈された具体的に見ていきましょう

2018年・・紅茶と砂糖のセット

2017年・・パスタとオリーブオイルのセット

2016年・・「カットわかめ」「カットのり」「ぶりの缶詰」「さんまの缶詰」

2015年・・ドレッシングとコンソメスープのセット

2012年・・ドリッパーとコーヒーのセット

2011年・・塩のセット

2010年・・紅茶と砂糖のセット

毎年変わるお土産は楽しみの一つですね。

株主総会でのお土産を廃止する企業も多いですが、三井物産にはぜひ継続してほしいですね。

三井物産の業績や収益状況を調べてみた

三井物産の過去の業績や株主還元を調べてみました。

まとめますと下記の通りです。

【百万円】
売上高 営業益 経常利益 最終利益
2016年3月期 4,759,694 24,329 -83,410
2017年3月期 4,363,969 460,791 306,136
2018年3月期 4,892,149 544,384 418,479
2019年3月期 6,957,524 584,338 414,215
2020年3月期 450,000

具体的に内容を見ていきましょう。

三井物産の売上高は?

三井物産の過去の売上高を見てみましょう。

売上高は順調に伸びています。

資源高の追い風がきたため、「資源の三井」の本領発揮といったところですね。

資源高は今後どうなるか少し予測がつきにくいですが、続くようであれば大幅増収も期待できます。

三井物産の最終利益は?

三井物産の過去の最終利益を見てみましょう。

売上と比較するとやや伸び悩みを見せている利益ですが、2020年3月期は黒字予想です。

また総合商社は現在AIの進展などで事業環境が変化しています。

そのため、今後は新しい形のビジネスモデルの構築が必須となってきます。

三井物産が今後どのようなビジネスモデルを構築し、利益を積み重ねていくかによって利益水準は大きく変わってくるでしょう。

三井物産の安全性は?財務情報を調べてみた

三井物産の直近3年間の財務情報を調べてみました。

まとめますと下記の通りです。

自己資本比率 有利子負債倍率
2017年3月期 32.5 129%
2018年3月期 35.2 106%
2019年3月期 35.7 108%

具体的に内容を見ていきましょう。

三井物産の自己資本比率は?

三井物産の過去3年間の自己資本比率を見てみましょう。

自己資本比率は30%台で健全な数値で推移しています。

資産も潤沢に保有していることから数字以上に安全性は高いです。

三井物産の株価は割安?割高?指標から見てみた

ここでは三井物産の株価について投資指標と合わせてみていきます。
まずは三井物産の投資情報を見ていきます。
【下記の情報はいずれも令和01年07月28日時点の情報】

証券コード 8031
企業名 三井物産
株価 1,784
配当利回り 4.48%
時価総額 3,108,345百万円
株の購入価格 178,400
PER (連) 6.89倍
PBR (連) 0.73倍
年初来高値 1,830円
年初来安値 1,608円

具体的に見ていきましょう。

株価の推移について

三井物産の株価は1600円~2000円で推移しています。

現在の株価は1784円です。【令和01年07月28日時点】

PERは(連) 6.89倍,PBRは(連) 0.73倍です。

超割安株ですね。

総合商社は外国人の投資が入りにくいため、万年割安水準なのですが、それを差し引いても安いです。

景気後退期に差し掛かっているといわれており、資源安の懸念材料はありますが、十分に買っても良い水準の株価といえるでしょう

配当の推移について

三井物産の配当は下記の通り推移しています。

  • 2010年3月期・・18円
  • 2011年3月期・・47円
  • 2012年3月期・・55円
  • 2013年3月期・・43円
  • 2014年3月期・・59円
  • 2015年3月期・・64円
  • 2016年3月期・・64円
  • 2017年3月期・・55円
  • 2018年3月期・・70円
  • 2019年3月期・・80円
  • 2020年3月期・・80円(予想)

高配当を維持しています。

資源高が継続するようだと今後も増配の期待もでてきます。

利回りの推移について

過去の株価を踏まえた利回りは下記のとおりとなります。

  • 株価が1600円の時、配当利回りは5%
  • 株価が1800円の時、配当利回りは4.44%
  • 株価が2000円の時、配当利回りは4%

現在の株価は1784円【令和01年07月28日時点】のため

配当利回りは4.48%となります。

高利回りですね。

2,000円以下であれば十分に買ってもよさそうな水準です。

欲をいえば1,600円台で購入できると配当利回りが4%後半になるので狙いたい水準です。

三井物産の株価は今後どうなる?予想してみた。

三井物産の株価は今後上がる可能性は十分にあります。

利回りや指標から見ても2,000円は十分に狙えるのではないでしょうか?

しかしながら、景気が後退期に差し掛かっているといわれていますので、過度な深追いは考え物です。

三井物産は景気悪化の影響を大きく受けるので、ややリスクのある投資になることだけは考えておいた方が良いかもしれません。

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